β‐カロテンは植物中に含まれる色素の一種です。
この色素が黄色やオレンジの果物および、野菜に豊かな彩りをあたえます。β‐カロテンの呼び名は「carrot-にんじん]のラテン語に由来しています。
人体内でビタミンAいわゆる「プロビタミンAカロテノイド」に変換されるカロテノイドの中でもβ‐カロテンは植物に含まれる最も豊富で効果的な栄養素です。
β‐カロテンは、ビタミンAの安全な主要しょくぶつ給源であり、人体における正常な成長と発達、免疫機能および、視覚の維持に不可欠です。
β‐カロテンは、にんじんやかぼちゃ、パセリ、バジル、春菊などに多く含まれています。
抗酸化作用があるほか、小腸から吸収されたβ‐カロテンは必要に応じてビタミンAに変換され、「夜間視野」維持や、皮膚や粘膜を健康に保つ働きがあります。
β‐カロテンは生で食べるよりも加熱したほうが、吸収がよくなります。 また油と一緒に摂ることで吸収されやすくなります。ただし、高温での加熱が長く続くと一部が壊れてしまうため、炒め物などなする場合は、なるべく薄く切って短時間で火が通るようにすることが大切です。